プレゼンテーションの要旨
Charles A.
Hurley FEO, MADD USA
「Toward a Global Vaccine for Drunk Driving ―飲酒運転根絶のための開発と展望―」
アメリカにおける飲酒運転根絶への取り組み
1990年代、全世界の死因の9位が交通事故によるものでその数は9万人。このままでは2002年には120万人、2020年には200万人になってしまいます。特に若者の占める死傷者の割合は高く、その原因は「飲酒運転」「スピードの出し過ぎ」「シートベルトの非装着など」があげられます。
アメリカにおける飲酒運転の問題点は
◎摘発しにくい ◎起訴するのが困難 ◎75%以上のドライバーが飲酒運転を続けている現状
そこで、運転を続けることができなくなるような措置が必要となります。現在のアメリカでは飲酒運転初犯者からインターロックを義務付ける州法が成立しています。
現在140万人もの飲酒運転による違反者がいるのですが、インターロック装着の普及は未だ13万5千台にすぎません。100%の再犯防止率にはいたってませんが、60%以上減らすことに貢献しています。
最近、アメリカ連邦政府と米国自動車連盟が協力し飲酒運転を根絶するための最新のテクノロジーの開発を約束するアグリーメント(同意書)に調印、NHTSAがその研究費を提供して、各自動車メーカーが、開発されたテクノロジーを共有することに同意しました。
具体的には「組織分光検査、経皮分析技術、高度呼気検査、眼球の焦点や運動による分析、車線逸脱などのテクノロジー」を組み合わせ可能な最新鋭テクノロジーを駆使し、さらに精度を上げそれぞれの違反レベルにあわせて使用できるようコンパクトで普及しやすい価格を設定し、より高度な技術の研究と開発、普及を目指しています。これがアメリカにおける飲酒運転根絶のための具体的な動きです。
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Andrew Murie
CEO, MADD Canada
「A Global Perspective of Drinking and Driving
―飲酒運転根絶のための諸方策―国際的な視野に立って」
カナダにおける飲酒運転根絶への取り組み
1970年代に「酒を飲んで運転してはいけない」という取り組みが始まったカナダでは、現在、車の衝突原因の60%以上が飲酒運転による事故であり、そのうち若者の死因は70%を超えています。
70年代当時から現在まで変化し、法律改正により厳しくなってきた罰則
◎警察の検問
◎免許停止やアルコール濃度の規制強化
◎罰金の引き上げ
◎牢獄に入れる
◎飲まない人が運転する指名運転手の普及
その後の強化策
◎飲酒の呼気検査やインターロックプログラムの導入
◎車両の差し押さえ
しかし近年になって、世界的にその進化が足踏み状態となっている。今までのやり方で、世界的な規模で増大していくと見られる飲酒運転による死者数を減らすことができるのだろうか?
北米の連邦政府とMADDカナダはテクノロジーを使ったインターロックプログラムが効果を上げていることに注目し導入しました。インターロックの搭載後は、飲酒運転による再犯率を65%まで減らすことに成功しました。しかも、その装置が搭載されている間だけではなく解除後にも抑止効果が表れていることが立証されています。(ニューメキシコ州)
しかしカナダでは年に9万人の飲酒運転による違反者がいるのにたった1万1千台のインターロックが装着されているに過ぎず、今、世界的規模の飲酒運転防止策として最新のワクチンを打つ必要が叫ばれ始めています。人々の飲酒運転に歯止めがかからないならば、最新のテクノロジーを駆使した防止策を使って命を守る必要があるところまできています。
MADDからのお願いです。日本の立法・行政府のみなさま、どうぞ最新のテクノロジーを使った防止策の導入をご支援くださいますようお願いたします。
日本政府と自動車メーカーの皆様、ぜひ世界規模での飲酒運転根絶に向けての取り組みに参加してください。「少しでも悲しみや痛みを減らし優しい気持ちになれるよう」一人一人が他人事などと思わずに、今後とも変わらぬ支援とご協力を心からお願いいたします。
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