2004年6月「麗澤大学講義;ボランティア論の感想」

MADD Japanでは、大人になる前に「自分の命は自分で守ること」をテーマに授業を展開しています。4月の千葉商科大学のユニバーシティフォーラムにはじまり、5月14日には麗澤大学で「世界につながるボランティア活動」未成年者の飲酒問題とMADDユースの役割というテーマで90分の授業を(MADD Japanは2年連続で講師に選ばれました)そして20日には松戸市立第3中学校で「命を守ること」と題し、人の痛みを思いやる心を子どものときに培うたいせつさについて全校生徒584人といっしょに考えました。

新聞報道によれば、明治大学ラグビーの合宿所で未成年の新入部員9人(23人中)が 4月3日、急性アルコール中毒となり救急車で病院に運ばれていたそうです。 なぜ、MADDが未成年者への飲酒教育の分野にも力を入れているのかが、 お分かりになるかと思います。大学生でさえ、しかりです。 今年もMADD Japanは栄えある損保協会の助成金授与団体に選ばれました。 MADDは「教育」「被害者支援「人々の意識を変える」を軸に、今年も飲酒運転の悲劇から命を守るために ベストを尽くします。みなさんのメンバー登録、ボランティア参加をお待ちしています。

麗澤大学では、飲酒運転の暴走車に19歳の3男を奪われた岩嵜悦子さんによるビクティムインパクトパネルが持たれました。主のいないベッドから「Tears inHeaven」の着メロが流れ、それを語る母親の胸の痛みは学生たちを深淵にさそい、教室が一つになりました。 書いていただいた感想の多くは「岩嵜さんにお会いできて幸せです。ありがとう」などの心に響くメッセージで、反響の大きさに感動しました。ユースMADDの学生たちは自分たちの活動をパワーポイントで紹介し「世界につながるMADDの活動に参加しませんか?」と呼びかけました。
20日・松戸3中の授業では、新聞の投稿欄に寄せられた高校生の「人の心の声にもっと耳傾けたい」という意見をもとに、「あなたの痛みはわたしのもの」と題して、飯田代表が“母の日の悲しみ”を話しました。『母の日の朝、わたしは白いカーネーションを買っている少女を見かけました。・・・・松戸でも1昨年の雪の夜、突然、母親を飲酒運転の暴走車に奪われた少年がいます。あなた方と同じ中学生です。・・・・』 大学生が紹介するMADDユースの活動に、彼らはすっかり魅了され、「がんばってください!」というエールとともに、中学生代表から謝辞をいただきました。お兄さんたちはテレながら、しかし、あらたな勇気を得ました。みんなありがとう!

[受講生徒数 80名 回収数 73名) ]

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◎すごく大切なことを学ぶことができました。わたしも山田先輩(ユースMADD副リーダー山田礼奈)のように、ボランティア参加したいです。私も祖父を亡くしています。祖父は過度の飲酒により亡くなりました。それからわたしは酒が大嫌いになりました。(F)

◎とっても心打たれるお話でした。遺族の方の悲しみは時間などではとても解決できるものではないと思います。自分の命も他人の命も大切にできる社会であって欲しいと思います。(F)

◎ 大切な人を亡くされた人の話を聞いて命の大切さをより、実感した。(M)

◎ 心が動かされました。人の命を簡単に奪ってしまう飲酒運転を許すべきではありません。MADDの話を聞いて他人事ではないと思いました。(M)

◎ 僕の小学校の時の友達が飲酒運転の車にはねられました。幸い命は助かりましたが、病院通いをするはめになりました。今日の話を聞いてそのときの光景が浮かび、相変わらず飲酒運転が減らない現状に唖然としています。(M)

◎ MADDの話を聞いて、すべての行動には責任がつきまとうのだということを再認識させられました。小学校のころ祖母の家で、親戚のおじが泥酔し、階段から落ちて亡くなりました。わたしは目の前で一部始終を見ていたので、鮮明に記憶に残っています。飲酒運転だけではなく、酒を飲むことがどういう結果につながるかを考え、遺された人の痛みを考慮にいれ、常に責任のある行動をすべきだと痛感しています。(F)

◎ 岩嵜さんの話には思わず泣いてしまいました。免許を取得してから1年半、毎日運転しています。正直言って「警察に捕まりたくないから飲酒運転はしない」という考えでしたが、絶対にいけないことだと、再認識しました。(F)

◎飲酒運転に対する意識が変わりました。『事故』ではなく『犯罪』であり、過失致
死ではなく『殺人』であることを知りました。(M)
その他、紹介しきれないほど多数のご意見ご感想をいただきました。