■ MADD JAPAN 代表理事からのメッセージ
「飲酒は楽しく、飲酒運転の悲劇による悲しみをゼロへ」
最後まで凛とした誠実さと喪失の哀しみと共に、豪快な笑いを持ち続けた代表であり私の母であった飯田和代が亡くなり1年が過ぎました。
飲酒運転の背景には、やはりコミュニケーションへのストレスや感情のコントロールができなくなってしまう状態が少なからず関係しています。これからは「飲酒運転による悲劇をゼロへ」と共に「被害者や大切な人を失ってしまった、喪失の哀しみとその後」について、それぞれの環境でどのように「生と死」を捉え、感じ、考え、向き合い、希望を持って行動しているのかを、被害者、加害者、作家、絵画、音楽など、できるだけ多くの事例をだし、人生をより豊かにしていくための「本当の意味」を伝えていきます。
「トラウマと悲しみ」「喪失感の超え方」「感情の整理」についてイラストをつけて、本を制作しています。今後、それらを使用した講演や講義、交流や意見交換ができるようにしていきます。それから、幼稚園や小学校で、絵を描くことやダンスを通じて手や足、身体を動かす楽しさをワークショップのような形で展開したいと考えています。
これからも皆さまに助けていただきながら、少しでも切り裂かれるような哀しみがなくなっていくことを願い、活動を続けていきます。ご支援を宜しくお願い申し上げます。
■ MADDの意味とこれまでのMADD JAPAN概要
MADDとは、母親達の叫びの声と共に、気が狂った(それほどの哀しみ)という意味も含まれています。
MADD JAPANは、私の妹みづほが1997年私の誕生日に飲酒運転の車に跳ねられ翌日亡くなる悲劇から「飲酒運転による悲劇をゼロへ」を目指して、2002年にNPOとして創立しました。
発足当時に「飲酒運転は殺人行為」と社会に訴え、呼気でアルコールを感知しエンジンがかからなくなるシステム機器をカナダから取り寄せ日本で初めて紹介し、2004年に国会でプレゼンテーションを行い、現在は日本でも機器が製造されるようになり、少しずつ社会の意識が、「飲酒運転の悲劇による悲しみをゼロへ」と向かっています。システム機器については、これまでと同じように一つの企業を推薦することはなく、必ず検証と比較をしてからの導入を勧めています。
2012年7月
MADD JAPAN 代表:飯田 恵(デザインや制作をするときは、めぐみを使っています)
文部科学省のウェブサイトに掲載されています。文部科学省推薦教育 となります。代表者などの書き換えが済んでいません。申し訳ありません。リンクはこちらから
◎日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)
◎JAGDAに掲載している私の仕事の一部
■ MADD JAPAN 創始者からのメッセージ
ホームページをご覧の皆様
私たちはMADDのプログラムとともに日本から飲酒運転を追放するために立ち上がりました。「お酒を飲んで車を運転しないでください。」「まさか、自分の身に悲劇が起こるはずはない」誰もがそう思っています。私も5年前の冬の夜、娘(次女)のみづほを飲酒運転のドライバーに奪われるまではこの苦しみを知りませんでした。悲嘆の中で私はMADDに出会い、再生の意味を学びました。多くの優れたプログラムとともに「飲酒運転のない社会」を目指し『NPO法人MADD
JAPAN』の活動を日本全国に浸透させてまいります。命を守るミッションの誕生と、これからの御支援を宜しくお願い致します。
2002年11月
MADD JAPAN 創始者:飯田和代(2011年6月永眠)
■ 創始者とNPO法人MADDJAPAN設立までの紹介
NPO法人MADD JAPAN 創始者;飯田和代
・1997年
娘である飯田みづほ(次女、享年20才)が飲酒運転のドライバーに跳ねられ殺されたことをきっかけとしてMADD AMERICAの活動状況を調べはじめる。
・1998年
MADDナショナルオフィス(アメリカ・テキサスのMADD本部)よりメンバーシップ認定書と日本に於ける活動許可書を授受され、MADD
JAPANを設立。
・2002年
MADD JAPANはMADDファミリーとしてのオフィシャル資格を取得。
・2003年2月3日
内閣府より特定非営利活動法人MADD JAPANの資格を取得
・2011年6月5日
甲状腺癌により永眠 享年67歳。
■ 「MADD VICTIM ASSITANCE
TRAINING INATITUTE」公認資格
2003年9月:MADD's Beginning VATI取得
2004年9月:MADD's Advanced VATI取得
2005年6月:MADD's Professional VATI取得
2005年9月:MADD's Professional VATI取得
2005年10月:MADD's Professional VATI Death Notification 取得
2006年6月:MADD's Professional VATI取得
※ MADD Japan VATIは身近な人の突然の死を経験した被害者に、その精神的・肉体的苦痛から立ち上がる手助けをするための専門的な資格です。
2006年現在、やはり飲酒運転による悲惨な事件が後をたちません。一部の遺族や関係者が「厳罰化」を切に望み、署名活動などを展開しています。飲酒後、事故を起こし「逃げてしまう」行為は、常識として許してはいけない恥ずべき行為と感じています。
◎ MADD
Japanでは、裁判や訴訟が済んでいない関係者の活動を厳しく規制しています。
法律の専門家や学者などが、悪質な再犯者や加害者に対する罰則の強化を実現化するために、日々奮闘しています。
◎ MADD
Japanは、飲酒事犯を裁く法律の専門家に個々に手紙を書くことにより、彼らの意識をさらに高めていただくよう、お願いをしています。
社会を構成するひとりひとりが、それぞれの立場で「命を守るためにできること」を考え、実践してくれれば、こんなシンプルな犯罪「酒を飲んで、同時にハンドルを握ること」は、一掃できるとMADDは考え行動しています。
メディア関係者の方々も、大方の国民の願いとして「逃げ得」は許されない卑劣な行為であることにスポットをあて、日本の良識を再確認させる報道をお願いします。
◎ 「大人になる前の教育」は不可欠です。
多くの若者は、まだ未成熟であり自分の身に降りかかるまで「他人事」でしかありません。
MADD Japanでは千葉県同様、他県の高校や企業教育の現場でMADDの「未成年者プログラム」を取り入れていただくよう、努めてまいります。
メディア関係者の方々にも、特定の遺族や民事訴訟中あるいは訴訟前の遺族などが、偏った脚光を浴びることのないよう、ご配慮いただきたいと願います。公平かつ哀れみやかわいそうという同情心を誘う報道作りではなく、問題意識の根本をとらえた、冷静かつ中立の立場の報道を望みます。
これからもMADD Japanをご支援くださいますよう、お願い申し上げます。
2006年 9月 創始者:飯田和代(2011年6月永眠)
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